梅雨を飛ばして夏になっている感じがします。そして、最近、もともと腎機能の悪い方の中で特に高齢者の方で、夜間エアコンをつけず、窓をあける、扇風機で寝ている方の中に腎機能が非常に悪化する方が少なくありません。皆さん、エアコンは嫌い、冷たい風が嫌といってエアコンをつけませんが、その代償として心不全・腎不全の悪化をきたしていると考えらえるケースが増えています。心不全を併発している患者さんでは心不全も同時に悪くなっています。特に心房細動の基礎疾患を持つ患者さんでは夜間の心拍数の上昇により心不全が大幅に悪化する患者さんもいます。
心臓、腎臓の悪い患者さんにおいては、夜間エアコンを27-8℃程度でもいいので、朝までつけて、途中で切らないで寝てください。これだけで腎不全の予防が可能な場合が多くあります。
腎不全・心不全が悪化すれば入院になりますし、入院すれば24時間エアコンのきいた病室で生活をすることになります。家のエアコンで生活するか、病院のエアコンで生活するかの違いでしかありません。
エアコンをつけて生活をお願いします。