当院では、在宅医療を行っておリますが、認知症や寝たきりになる前に、自分の終末期をどのように迎えたいかということについて、書面で残されている方は非常に稀です。
そのような状態になった際に、家族もどこまで治療をしていいか?と迷うケースもあり、中には「先生に全てお任せします」というケースもあります。生前、口頭で何もしなくていいと言っていたとしても、それを聞いた子と、聞いていない子の間で意見が割れるケースもあります。また、治療方針を巡って言い争いになるケースもないわけではありません。親は延命治療は望まないと言っていたといっても、それが本当なのか?と疑問を呈することもあります。
それらを回避するためには、終末期医療における事前指示書(リビングウイル)を残しておくことが、子供たちに負担をかけないもっとも有効であろうと考えます。ただ、そうは言っても、どうやって残したらいいかわからない。書き方もわからないという方が大半だと思います。
そのため、当院に高血圧やその他の慢性疾患で通院している患者さんや、慢性疾患ではないけど、風邪などで通院している患者さんたちのために、あらかじめ書式で残してもらうことを検討しています。もちろん、強制は一切ありません。あらかじめ指示書を残したい人が残すということです。
指示書を作り、年に1回程度、その気持ちが変わっていないかどうか、確認しすることを検討しています。
かかりつけ以外の患者さんにつきましては、定期的な意思確認ができないことから、当院では対応をしておりません。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
かかりつけ患者さんで希望する場合は、診察時に伝えてもらうか、下記をプリントアウトして必要事項を記入して持参いただければこちらで対応いたします。