当院は、新潟島のしもまち地域にあります。この地域は、高齢化率が新潟市内の中でも高く、在宅医療を含め、高齢者特有の医療・介護のニーズが高い地域であるということは以前から言われていましたが、私自身、済生会新潟内科診療所の所長として、しもまち地域で5年半働き、この地区の高齢化率の高さ、医療依存度の高い人が多いこと、在宅を必要としている人たちが本当に多いことなどを実感しております。済生会新潟内科診療所で勤務している際も、そのニーズに応えるられるよう、医療の提供を行ってきました。そして他の診療所とも連携を図り、通院できない患者さんには、在宅医療を行ってまいりました。しかし、しもまち地域で生活をしていらっしゃる方に、十分な医療を提供できているとは考えておりません。まだまだ、積極的に介入するべき患者さんが取り残されていると感じています。
しもまち地区は、認知症を患っている一人暮らしの方も多く、医療が必要であっても、それを理解できず、また、薬の管理が不十分であったり、足が悪く交通手段がなく定期的な通院ができずに、医療を受けられない方も大勢いらっしゃいます。認知症の一人暮らしであっても自宅で安心して生活ができる医療環境が提供できるように頑張っていきます。
また、済生会新潟内科診療所の時から、患者さんの具合が悪くなった時にスムーズに入院が可能となるよう、常日頃から、複数の病院との連携を密に図り、地域住民の皆様の健康に少しでも寄与できるよう頑張ってきました。特に高齢患者さんの場合は、入院中のリハビリを積極的に取り入れている病院と密に連携を図り、入院加療を必要とした場合も、治療をしてもらいながら、状態が改善してくれば、すぐにリハビリを開始してもらい、寝たきりで退院ではなく、退院後は家の中は歩ける状態を目標にリハビリをしてもらってきました。
一方で、循環器専門医として、高血圧、心臓病、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、不整脈、高脂血症などの検査・治療も積極的に行っています。狭心症、心筋梗塞にてカテーテル治療が必要と判断されれば、大学病院、市民病院、新潟医療センター等とも連携をしております。不整脈のカテーテル治療、ペースメーカー植え込みにつきましても、治療が可能な病院と連携を図り、対応をしております。また、一般内科としての治療も行っています。
バリアフリーのクリニックとなっており、車椅子での移動も容易です。駐車場から診察室までバリアフリー構造となっております。足腰の悪い方も受診しやすい環境です。また、入り口に車椅子も用意しております。ご自由にお使いいただけます。
ちょっとしたことでも遠慮せずに受診し、相談してください。
おかむら内科下町クリニック
院長 岡村和気
内科学会認定医・日本循環器学会専門医