当院は、新潟島のしもまち地域にあります。この地域は、高齢化率が新潟市内の中でも高く、在宅医療を含め、高齢者特有の医療・介護のニーズが高い地域であるということは以前から言われていました。
当院は平成22年に済生会新潟内科診療所として開院しています。翌年、所長の交代があり私が所長として赴任しました。そして、済生会撤退に伴い、平成29年におかむら内科下町クリニックとして同医院を継承しています。
済生会新潟内科診療所の所長としてしもまち地域で5年半働き、この地区の高齢化率の高さ、医療依存度の高い人が多いこと、在宅を必要としている人たちが本当に多いことなどを実感し、おかむら内科下町クリニックに移行後も在宅医療の提供を続けております。
今後も同地域の高齢化は止まらず、また人口減も顕著になっています。そのため、通院が難しくなる患者さんも多くなりつつあります。当院では無料送迎を開始しています。これにより歩行はできるけど、通院が大変という患者さんたちへの医療提供を安定的にできるようになりました。そして送迎を使っても通院ができなくなった患者さんには在宅診療を行っています。