当院では様々な疾患を持つ患者さんが来院されます。多いのは、高血圧等の心臓疾患ですが、そのほかに高脂血症、糖尿病をはじめ、腎機能障害、肝機能障害、甲状腺疾患等、多岐にわたります。検査頻度は疾患によっても変わりますが、現状、2-3ヶ月に1回の検査を行っています。もちろん、重度の腎不全、心不全でいつ入院になってもおかしくない場合は毎月検査をする場合もあります。高血圧のみ、不整脈のみで内服をしているケースで、採血検査には一切異常がないという患者さんでは、半年に1回の検査という患者さんもいますが、基本的には検査に異常がある場合は、2-3ヶ月に1回の検査を行っています。その理由は糖尿病、腎不全、心不全では短期間の悪化が存在することが挙げられます。悪くなるタイミングを見極め、病院へ紹介するタイミングを逸しないということが、クリニックで患者さんを診察する上で重要になってきます。また、内服をしている場合も3-6ヶ月に1回の採血を行うのは、薬の副作用がいつ出るかわからないということが挙げられます。実際に、数年に渡り同じ降圧剤を飲んでいたけど、半年に1回の採血である日突然、薬の副作用と考えられる肝機能悪化いうケースもあります。そのため、薬を内服している場合は3-6ヶ月に1回の採血を行なっています(検診等を受けている場合は、その6ヶ月後に検査を1回するという場合もあります)。
3ヶ月に1回の検査は多すぎるという考える患者さんもいますが、現状、疾患がある状態では3ヶ月に1回の検査は必要というのが、僕の考えになります。そのため、疾患があっても、3ヶ月に1回の採血は多すぎる!と感じられる方については、その条件を満たしてくれる病院なり、クリニックなりを探して受診されることをお勧めします。その方が患者さんが嫌な思いをしなくて済みますので、もしクリニックを探している患者さんで、この記事を目にした方がいましたら、クリニック選びの一助をしていただけたらと思います。